日中韓3カ国による農相会合が11日、韓国・仁川で開かれ、食料安全保障に関する協力などをうたった共同声明を採択した。日中韓農相会合はコロナ禍などで2018年を最後に開かれておらず、7年ぶりの開催。日本からは小泉進次郎農林水産相が出席した。
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韓国からは宋美玲(ソンミリョン)農林畜産食品相、中国は韓俊農業農村相が出席し、食料安保のほか、口蹄疫(こうていえき)や鳥インフルエンザなどの越境性動物疾病への対応、持続可能な農業、農村の活性化などをめぐり意見を交わした。
共同声明によると、3カ国は食料供給の動向や政策を定期的に共有し、危機発生時には必要に応じて共同対応について協議することで一致した。また、動物疾病などへの対応のため、3カ国の首席獣医官の会合を定期的に開くことでも合意した。
小泉氏は終了後の記者会見で、「抱える課題が似ている日中韓3カ国の農業大臣が率直に意見交換を行う機会は、大変意義がある」と述べた。
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韓国の宋農林畜産食品相は、10日のアジア太平洋経済協力会議(APEC)食料安全保障担当相会合や11日の日中韓農相会合について、10日付で朝日新聞の質問に書面で回答を寄せた。
食料安保に関しては、韓国は…